【ペリリュー 楽園のゲルニカ】
- 鑑賞日 2025/12/09
- 公開年 2025
- 監督 久慈悟郎
- 脚本 西村ジュンジ(西村純二)、武田一義
- キャスト 板垣李光人、中村倫也、天野宏郷、藤井雄太、茂木たかまさ、三上瑛士
- あらすじ 太平洋戦争末期の昭和19年、南国の美しい島・ペリリュー島を舞台に、漫画家志望の日本兵・田丸均は、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族に書き記す「功績係」の任務に就く。米軍の猛攻により極限状態に追い込まれる中、田丸は同期の上等兵・吉敷佳助と励まし合い、生きる意味を問いかけながら懸命に日々を過ごす。
- ジャンル 日本アニメ 戦争 ヒューマン
- 鑑賞媒体 映画館
- お気に入り ◎
感想
原作漫画は未読です。鑑賞後に調べましたが、物語全体の構成はフィクションとの事。
観てて物語の流れが史実っぽくなくややエンタメ寄りだったと感じたのはその為でした。
さて、だからと言ってこのお話が嘘臭く感じたかというと、背景にある圧倒的な歴史的事実にそんな感想はよぎるハズもありません。ひとえに、制作陣の皆様がとても真摯に今作を作ってくれた結果だと思います。
事実を元にした戦争映画を観る時に、僕は一つのルールを決めて脳内スイッチを切り替えて鑑賞することにしております。
通常作品を観る時はエンタメとして、役者の演技があーだこーだ、起承転結があーだこーだ、構図があーだこーだ、とそりゃもう作り手様からしたら鬱陶しい見方をするのですが、こと戦争映画に関してはそれらの要素を全て最下層に押しやり、「実際に起きた事なのだ」を最上段に持ってきます。
過去にも特攻隊を扱ったり、戦艦大和を扱ったり、一つの映画として観たらちょっとクオリティとしていかがなものか、と思うものも多々ありますが、当時亡くなった方がいるという事実は変わらないので、評価基準を変え、敬意をもって観ることにしております。
今作に関してはプロットも素晴らしく上記の例とは違うのですが、やはり史実をベースとしてない完全フィクション作品でしたらここまで僕の中での評価は高くなかったと思います。
ペリリュー島の戦いを土台にしたからこその、圧倒的戦慄。
本当にあった事なんだ、と脳内が切り替えてくれるからこその、臨場感。
制作陣の、この題材を扱うからには最大限の敬意をもって作らなくてはならない、という覚悟。
それらが合わさって、これだけの作品になったのだと思います。
正直言えば、僕もこの様な作品は率先して観たくないです。
なんで仕事終わりに寒い中お金払ってこんな悲しい物語を観に来てるのだろう。
でも、仕事終わりに寒い中お金払ってこんな悲しい物語を観なくちゃ。
忘れると人は同じ事を繰り返すから。
定期的にこの様な反戦映画を作ってくれる方々には本当に感謝しております。
今もペリリュー島には2000人近い方々の遺骨が故郷に帰れていないという事。
日本人として、観られて良かった映画でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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