【月一エヴァ ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破】
- 鑑賞日 2025/12/13
- 公開年 2025(リバイバル上映)
- 総監督 庵野秀明
- 監督 摩砂雪、鶴巻和哉
- 脚本 庵野秀明
- キャスト 緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、山寺宏一、石田彰、立木文彦、清川元夢
- あらすじ 汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り、自らの意思で戦うことを選んだシンジ。そこに、式波・アスカ・ラングレーや真希波・マリ・イラストリアスといった新たなパイロットたちが加わる。謎の敵「使徒」との戦いが激化する中、物語はTVシリーズとは決定的に異なる展開へと進み、誰も見たことのない結末へと動き出す。
- ジャンル 日本アニメ SF アクション
- 鑑賞媒体 映画館
- お気に入り ◎
感想
月一エヴァ。シト新生、AIR、序、と来ましてついに一番のお気に入り「破」の鑑賞です!
15年前初めて観た時は、根底から物語を変えてきた驚きと、ミサトさん始め周りの大人たちのまともさ加減に、「こういうエヴァが観たかったんだ!」と、とてつもなく感動した記憶があります。
「破」自体の感想は、いずれオリジナル時の記事で語るとして、今回は15年経た上で観た感想を書き綴れたらと思います。
前述したように、初見時はエンターテイメントに特化したエヴァンゲリオンに、総毛立つ感動をし拍手喝采でして、つづくQの仕上がりに「なんで破のテイストで作らないんだよ!みんなそれを求めてるのに!」と憤ってた訳ですが、シンを経た今、再度破を鑑賞すると全く違う感想になりました。
それは「あぁ、こりゃ破の熱血シンジ君で最後まで作ってたら、凡作で終わってたかもな」です。
破のエンタメに振り切ったアクションの爽快感、大人たちのまともさ、シンジ君の男気、それらは短期的な快楽としてはとても気持ち良く、当時もそれで脳汁出まくったものです。
ただ、多くの否があってもQを作り、それを経てのシンの深さは長期的な感動であり、今後続く僕の人生の中に残り続けるものでした。
考えるに、庵野監督にしても宮崎駿監督にしても、自分の人生の切り貼り、トラウマの反映、魂を削っての作品作りに深い感銘を受ける訳ですが、こと、破のシンジ君には庵野さんの投影はなく、ゲンドウに庵野さんのトラウマは重ねておりませんでした。
結果今回感じたものとしては、アニメーションとしては最高峰だけど、思春期時シンジ君に自分を重ねて観たあのエヴァではないのだな、という肌感覚でした。
宮村優子さんが「破の収録は本当に楽しく、テレビシリーズ前半の様な明るさがありました」と冒頭のコメントで仰られたように、破のシンジ・アスカ・レイ・ミサト・ゲンドウはとても常識的で、どこか日本アニメのテンプレートというか、想像を越えてこない、極端に言えばお茶の間コントをしている様な白々しさを感じる部分がありました。それはQの陰鬱さ、シンの内面描写の鋭さを観て初めて気づいたことです。
やはり僕が求めていたのは、ある日急に中学生を連れてきて、訳も分からない兵器に「乗るなら早くしろ、でなければ帰れ!」と言い放つ父親、「駄目よ逃げちゃ!」と一切庇ってくれないお姉さん、「時間がないわ」と超煽ってくる金髪お姉さん、という狂った大人達だったのですね(笑)
それだけ切迫している世界だという事です。
破を作られた時点で庵野監督がどこまでその先を把握していたかわかりませんが、今になってQの展開は必要だったのだなぁ、と脱帽するばかりです。
そういう意味においても、序破急の「破」としてこの上ない完璧な立ち位置で作られた作品だと、改めて認識しました。
来年も月一エヴァは続きます。
毎度若い人たちがすごく沢山観に来てくれているのもとても嬉しい!
急転直下のQ、大団円のシン、月日を経て今度はどの様な感想になるのか今から楽しみです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんの感想も、ぜひお聞かせください!


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