【ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング】
- 鑑賞日 2025/05/28
- 公開年 2025
- 監督 クリストファー・マッカリー
- 脚本 クリストファー・マッカリー
- キャスト トム・クルーズ、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、ヘイリー・アトウェル、レベッカ・ファーガソン
- あらすじ 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は、前作『デッドレコニング』の直接的な続編であり、イーサン・ハントがAI「エンティティ」の暴走を止めるため、ロシアの潜水艦に眠る鍵の謎と自身の過去に迫るシリーズ最終章です。世界中の核を制御するAIに対し、仲間と共に限界のミッションに挑みます。
- ジャンル アメリカ映画 アクション サスペンス
- 鑑賞媒体 映画館
- お気に入り ◎(×、△、〇、◎の四段階)
感想
いやぁ、前作の『デッドレコニング』が、正直なところ僕にはあまり相性が良くなかったので、今作も少し心配していたんですよね。でも、そんな不安なんて一瞬で吹き飛んでしまうくらい、滅茶苦茶面白かったです!
とにかくアクションの凄さと、物語のシリアス度がガチッとハマっていて、全編を通して夢中で観られました。前作はアクションの凄さが物語の軽さにスポイルされてしまっていた印象があったのですが、今回はしっかりとシリアス路線に戻して、ロジカルに進行してくれたのが本当に良かったです。
まさに、イーサンにしか出来ないミッション・インポッシブルに挑む姿を見せてくれました。トム様、マジで恐るべしです!
驚きとギミックが詰まった「不可能」な映像体験
前作がひたすら鍵を奪い合う鬼ごっこ映画だったのに対し、今作は同時多発的に世界規模の事件が起きて、てんやわんやするのでめちゃくちゃ面白いんです。しかも、それぞれの出来事がこんがらがらずに、理路整然とロジカルに伝えてくれるのがとても気持ち良いですね。
次に何のミッションをすればどう物事が動くのかが明確で分かりやすく、それでいてちゃんとシリアスなんです。こんなに綺麗なプロットが書けるなら、前作のあの仕上がりは完全にワザとだったのではないかと思ってしまうほど。
潜水艦のシーンも最高でしたね。水中なので重力は無いはずなのに、潜水艦自体が転がることで船内の障害物が縦横無尽に転がりまくるという、超楽しいギミックが用意されています。その後に酸素ボンベがなくなるという絶体絶命のピンチは、まさにインポッシブル!
クライマックスの飛行機アクションも、上下左右が入り乱れる大迫力でした。イケメンなトムさんの面影もないくらいの風圧に晒されていて、こちらも見ていて息が止まりそうになります。気絶している悪役のシートベルトを外すところとか、もう最高に笑っちゃいました。こんなにもアクションをお腹いっぱいに、終始たっぷり見せてくれるなんて、もう本当にありがたくて低頭腹見の心境です。
昭和的な美学と、宣伝の勝利
今回は前作の反省をしたのか、予告でほとんど本編のアクションを見せていなかったのも勝因ですね。初見の驚きだらけで本当に楽しかったですし、実に良き宣伝だったなと感じました。
物語の根底にあるテーマも、どこか懐かしくて素敵でした。近現代のヒーローもの、例えばMCUなんかでは「善行はみんなが見ている中でやろうぜ!」というムーブメントが主流ですけど、今作は「みんなが知らない所で世界を救うぜ」という昭和的な価値観が貫かれていて、それがまたイーサンらしくて格好良かったです。
ただ、やはり体を張ることがそのまま映画の素晴らしさになるかというと、それは結局、監督の仕上げ次第だと思う部分もあります。トムさんの命を懸けたアクションに見合うだけの、拘り抜いた演出やフィクションとしての味付けをもっと欲張っていいのではないか、と思ってしまうんですよね。
監督の意図としては、トムさんへのリスペクトから、なるべく嘘のないスタントをそのまま見せようとしているのでしょう。でも、それだとアクションの凄さは伝わっても、ドラマとしての深い感動にまで届きにくいというか。悪く言うと絶叫マシンのように、その瞬間は最高に楽しいけれど、一週間後には内容を忘れてしまうような消費のされ方になってしまうのが、少しもったいなくて悲しいです。
ジャッキー・チェンの命懸けのアクションが今でも記憶に焼き付いているのは、それがドラマツルギーにしっかり根付いていたからではないでしょうか。まぁ、肝心のトムさん自身が今の形を望んでいるのなら、それでいいのかもしれませんけれど。
集大成だからこそ求めた「完璧」への想い
世間の感想を見ていると、「ストーリーには言いたいこともあるけど、トムさんに感謝。それだけで素晴らしい」という意見が多くて、それが実は少しだけ気に食わなかったりします。
これだけの熱量のアクションをトムさんが見せてくれたのなら、「ストーリーも最高だ!」という仕上がりで制作陣には応えて欲しかった、と思ってしまうんです。これだけの巨大IPの集大成なのですから、物語もアクションも両方が最高で、一生胸に残るくらいの感動を得たかった…というのは超贅沢な望みなのでけども。
トム・クルーズへの敬意
スクリーンの中で必死に走り、空を舞い、限界に挑み続けるトム・クルーズの姿をリアルタイムで観られることは、僕にとってこの上ない幸運だと思います。
物語に対してあえて贅沢な不満を抱いてしまうのも、それだけ彼のアクションに魂を揺さぶられたからに他なりません。不可能を可能にし続けてきたイーサン・ハントの物語が終わってしまうのは寂しいですが(終わるのかな?)、今までのシリーズを通して全力で身体を張り続けてくれたトム・クルーズに大感謝です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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