【映画レビュー】「晩酌の流儀シーズン1-4」/最高の一杯のために「今日を全力で生きる」という流儀。

ドラマ

【晩酌の流儀シーズン1-4】

  • 鑑賞日 2025/10/02
  • 公開年 2025
  • 監督 松浦健志
  • 脚本 政宗史子
  • キャスト 栗山千明、武田航平、辻凪子、馬場裕之、岡山天音
  • あらすじ 不動産会社の営業として働く主人公・伊澤美幸が、仕事に全力投球した一日の終わりに、最高の晩酌を追求する物語。シーズン4では、仕事の悩みや日常の出来事を、美味しい料理とお酒で癒していく美幸の姿が描かれます。
  • ジャンル 日本ドラマ グルメ コメディ
  • 鑑賞媒体 アマゾンプライムビデオ
  • お気に入り 〇(×、△、〇、◎の四段階)

感想

シーズン4まで来ると、登場人物全員に愛着がわいてしまい、逆にあれだけメインだった「ビールを飲むシーン」がどうでもよくなる……というジレンマに陥っています(笑)。説教臭さや押しつけがましさがなくて、本当に爽やかに見られるドラマですよね。

こうした「こだわり系」のドラマに共通するのが、「自分の至福(欲望)のために、周囲の人間関係をある種全無視する」という壊れた人間性が描かれていることで、そこがまた面白くて、ついつい引き込まれてしまいます。大体どの主人公も、同僚の誘い全断りしますよね(笑)。

シーズンを重ねるごとに主人公・美幸さんのストイックさがもはや「求道者」の域に達していくのを見るのは、不思議な中毒性があります。

「質より量」から「いかに質を上げるか」への転換

実はこのドラマに影響されて、まんまとビールグラスを買ってしまいました。

若い頃はお酒なんて飲めればなんでもいい、「質より量じゃー!」という毎日を過ごしていましたが、年齢を重ねるとそうもいきません。量を飲むと翌日が苦しいし、体の心配も出てきます。そうなると、「少ない量をいかに質を上げて楽しむか」という方向にシフトせざるを得ない。だからこそ、美幸さんの飲み方には共感しまくりなのです。

そもそも僕は、「この食べ物ならこの飲み物」「このお酒には口の広いこのコップ」と考えたり、温泉旅行が決まれば「一ヶ月前から禁酒してコンディションを整える」といった、いかにお酒を美味しく飲むかを自分でプロデュースするメンドクサイ奴なので、美幸さんのこだわりには頷きしかありません。

栗山千明さんの「リアルな飲み」とラルクへの親近感

主演の栗山千明さんはかつて「L’Arc-en-Cielファン」を公言されていたので、僕としては勝手に同志のような感覚があって大好きです。映画『下弦の月〜ラスト・クォーター』でもHYDEさんと共演されていましたよね。

劇中の晩酌はお家での自炊なので、飲食店での第三者の余計な茶番やウンチクが入らず、美幸さんが本当に晩酌に集中しているのがいい。CMによくある不自然な飲んでるふりではなく、実際にビールをグビグビ飲んでいるのも最高です。中身が本物かどうかは分かりませんが、あの美味しそうな演技は完璧ですね。

最高の晩酌は「自分を褒めること」から始まる

このドラマが伝えてくれる本質は、「高価な酒と肴があれば、自動的に最高の晩酌になるわけではない」ということです。

自分が納得いくまで仕事を頑張り、人間関係でも努力する。「今日一日、自分自身よく頑張ったね」と自分を褒めることができて初めて、最高の晩酌ができるのだというテーマ。美幸さんはその充実のために、毎日をあんなに全力で駆け抜けているのですね。

ただ漫然と飲むお酒と、頑張った日のご褒美として飲むお酒。その違いを再確認させてくれる、とても良いドラマだと思いました。

今後の健康問題と「タバコの流儀?」

いずれ人間ドックで肝臓の数値が悪くなって、お酒を控える美幸さんの回とかも見られたりするのでしょうか(笑)。あれだけ飲んでいたらプリン体もエグいでしょうし……。僕も美幸さんも、ほどほどに健康にお酒を嗜みたいものです。

この手のドラマで「タバコをいかに美味しく吸うか」を追求する題材があっても面白そうですよね。僕は吸いませんが、需要はありそうな気がします。スポンサー的に難しそうですが、主演はぜひ千鳥の大悟さんで観てみたい!

美幸さんの「今日をやり抜く」姿勢は、全ての人に共通する普遍のテーマです。僕もより良い晩酌が出来る様に、一日を全力で頑張りたいものです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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