【ジュラシックワールド 復活の大地】
- 鑑賞日 2025/08/16
- 公開年 2025
- 監督 ギャレス・エドワーズ
- 脚本 デヴィッド・コープ
- キャスト スカーレット・ヨハンソン, マハーシャラ・アリ, ジョナサン・ベイリー, ルパート・フレンド
- あらすじ 前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年後、かつて世界中に解き放たれた恐竜たちは数を減らし、世間の関心も薄れていました。そんな中、人類を救うための新薬開発を目的として、陸・海・空の3大恐竜からDNAを採取する極秘ミッションが始動します。秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、危険な恐竜が数多く生息する”禁断の島”へと足を踏み入れます。そこで彼女たちは、世界から隠されてきた衝撃的な秘密に直面することになります。
- ジャンル アメリカ映画 アクション アドベンチャー パニック
- 鑑賞媒体 映画館
- お気に入り ◎(×、△、〇、◎の四段階)
感想
僕の中でこのシリーズは、「世界を広げすぎて風呂敷が畳めなくなっちゃう凡作パターン」と、「限られた空間で徹底的にホラーに徹する名作パターン」の2つに分かれると思っているのですが、今作は僕の好きな後者にフルスイングしていて最高でした!
前作が正直なところ微妙だっただけに、この振り切り方は本当に嬉しかったです。
恐竜という名の「怨霊」が襲いかかる夜
今作の何が素晴らしいかって、恐竜の登場のさせ方や人の喰われ方が、完全にホラー映画の演出そのものなんですよね。
昼間に見る恐竜たちは、あくまで「食物連鎖」の一部というか、どこか健全な恐ろしさがあります。でも一転して夜になると、現れる異業種の恐竜たちはもはや「怨霊」の域。人間の業(カルマ)をそのまま形にしたような姿には、悲哀や切なさすら混じっていて、まるで上質な怪談を観ているような感覚で終始ゾックゾクしました。
監督からの「痛烈な皮肉」をどう受け取るか
作中の人間たちは、もはや恐竜の存在に慣れきっています。寒冷化や病気で絶滅しかけているのに、自分たちが生み出したはずの彼らに対して全く興味を持っていない。
そんな中で新たな「異業種」を作り出そうとする狂気……。これは僕たち観客に向けられた皮肉にも見えます。「1作目みたいな普通の恐竜じゃ、もうお前ら満足しないんだろ?」「こういうモンスターを出さないと刺激を感じないんだろ?」という監督の声が聞こえてくるようでした。
まんまとその異業種シークエンスに興奮してしまった僕は、まさに監督の術中にはまったというわけです。
世間の酷評とIPが抱える苦悩
ただ、世間的にはかなりの酷評を受けているみたいですね。まあ、純粋に「恐竜」が観たかった人からすれば、これはもはや恐竜映画ではなくアクションホラーですから、「ジュラシックの名前を冠するな!」と言いたくなる気持ちもわからなくはないです。
でも、スターウォーズやガンダムのように長く続くIPの宿命として、「古参に媚びると新規が入らない、新規に媚びると古参が離れる」というジレンマは必ず付きまといますよね。今作に関しては「とりあえず今回は幅広い層に広めるから、古参の恐竜ファンは一旦堪えてつかぁさい!」という、シリーズ延命のための悲鳴のようなものを感じました。
作中で滅びかけている恐竜の姿が、どこか既存のファン層を示唆しているようにも見えましたが、次はきっと沢山の既存恐竜が活躍して、その鬱憤を晴らしてくれるんじゃないかな、なんて期待しております。
個人的な「ツボ」と次作への期待
物語の構成が「陸・海・空の血を集める」というゲーム的なチャプター形式だったので、恐竜が入り混じった生息地の、混沌とした恐怖感は少し薄かったかもしれません。初代パークのような深く長く続く感動とは質が違いますが、瞬間風速としての面白さは間違いなく一級品でした。
ところどころにあるコミカルな要素も僕の好みです。用を足している背後で起きるゴタゴタとか、Tレックスののんびりした日向ぼっことか、昼と夜のギャップが本当に素晴らしかった。
恐竜にそこまで詳しくないライト勢の僕としては、間違いなく「次も絶対観よう!」と思わせてくれる一本でした。箱庭型の恐怖を求めている人には、大変にお勧めです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんの感想も、ぜひお聞かせください!


コメント