【アバター:ウェイ・オブ・ウォーター】
- 鑑賞日 2025/10/04
- 公開年 2025
- 監督 ジェームズ・キャメロン
- 脚本 ジェームズ・キャメロン
- キャスト サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー
- あらすじ 前作から10年以上が経過した物語。元海兵隊員のジェイク・サリーは、ナヴィの女性ネイティリと結ばれ、3人の子供たちと平和に暮らしていた。しかし、地球から再び侵略者が現れたことで、彼らは安住の地を追われ、海の世界に逃れる。
- ジャンル アメリカ映画 SF アクション アドベンチャー
- 鑑賞媒体 映画館 IMAX3D
- お気に入り ◎(×、△、〇、◎の四段階)
感想
2作目の3Dリバイバル上映を鑑賞してきましたが、正直、度肝を抜かれました!
1作目の記憶はそこまで強く残っていなかったのですが、さすがはジェームズ・キャメロン。水を扱わせたら間違いなく当代随一です。CGでありながら、物事の遠近感や大小の実在感が凄まじく、これほど圧倒的に美麗な水中映像は初めて体験しました。IMAXで観られて、本当に良かったです!
何十年ぶりに味わった「映像そのもの」への感動
正直に言えば、映画的な面白さやストーリー面での感動はそこまで大きくはありません。ですが、本作は「映像革命一点突破」。映画館の大画面での3D体験以外なら、ぶっちゃけ見なくても良いのでは……とさえ思えるほど、この体験には価値があります。とはいえ、今作で家族への感情移入もしっかりできましたし、彼らの行く末も気になりますけれどね。
今まで監督の画角やアングルに感動することは多々あっても、映像自体にこれほど感動したのは何十年ぶりでしょうか。初めて『ジュラシック・パーク』で本格的なCGを観たあの時レベルの衝撃でした。それくらい、水の表現がめちゃくちゃ見事なのです。
ただ綺麗なだけでなく、3Dによる海の奥行きと深さが、体感としてストレートに伝わってきます。自分もナヴィと一緒に泳いでいるような没入感。これは単に3D技術がすごいだけでなく、どう人物や小道具を配置すれば立体的に見えるのかという、この分野を突き詰めたキャメロン監督にしかないノウハウなのでしょう。この映像体験ができただけでも、お金を払う甲斐がありました。
唯一無二の3D体験と「今でしょ!」の理由
『アバター』1作目以降、世の中には「飛び道具」としての乱雑なエセ3D映画が量産されました。新世界を期待していた僕たちは「3D映画ってこんなもんか」とガッカリしてしまったわけです。
ですが、本作を観て確信しました。おそらくキャメロン監督以外にこのクオリティを追随できる者はいないし、勝算もないのでしょう。だからこそ、最高品質の3D映像を見れるのがこの作品しかないのであれば、こんなもんいつ観るんですか!? 今でし……ゴホンゴホン!
『アビス』から始まり『タイタニック』に至るまで、これほど「水」に執着し偏愛した人は唯一無二ですから、これは早々真似できるものではありません。逆に言えば、水を使わないであろう次の『3』が果たしてどうなるのか、という不安は少しあります。
テクノロジーの進化を渇望する世代の性
僕らの世代は、ゲームで言えば「ファミコン → スーファミ → PS → PS2」と、技術が目まぐるしく進化するのをリアルタイムで体験してきた世代です。ネット界隈もそう。ポケベルからガラケー、スマホ、ブログからニコ動、YouTubeなどなど……。
だからこそ、テクノロジーの進歩に関して異常な執着があるのかもしれません。生まれた時からテックが頭打ちの世代と比べて、「次は!? 次はどんな凄いものを見せてくれるんだ! はぁはぁ!」という渇望感がすごいのです。そして今回、その渇望を久しぶりに満たしてくれたこの革命に、興奮が収まりませんでした。
鑑賞後の「モヤり」と「ワクワク」の余談
あからさまな捕鯨反対のシーンだったり、その武器がアジア製だったり、手を下すのがアジア系の配役だったりと、「キャメロン監督、そういう思想だったの〜?」とモヤる場面は正直ありました。ですが、あの圧倒的な映像美が全てを吹き飛ばします!
僕はゲームも好きなので、「いずれこのレベルの没入感でゲームができるのだろう」というワクワク感もありました。3時間の3D映像に疲れなかったのも、いろいろな主観映像に慣れているゲーム経験が大きかったのかもしれません。そういった習慣がない人にとっては、さすがに3時間3Dメガネはつらいかもです。
『3』が提示する、次なる「映像革命」への期待
『ウェイ・オブ・ウォーター』が証明したのは、3Dという技術が単なるギミックではなく、圧倒的な「実在感」を生むための装置であるということでした。
続く『3』では、キャメロンが最も得意とする「水」という武器を一度置き、新たなエレメントに挑むことになります。そこでまた、僕たちの常識を覆すような映像のアップデートが行われるのか。あるいは、HFR(ハイ・フレーム・レート)や3D投影技術そのものが、また一段上のステージへと押し上げられるのか。
「映像に感動する」というピュアな体験をこれほど鮮烈に与えてくれるクリエイターは、今の時代、本当に稀有です。水の表現を極めたキャメロン監督が、今度はどんな映像魔法を見せてくれるのか。正直、楽しみで仕方ありません。
願わくば、この『アバター』シリーズが牽引役となり、3D映像技術そのものがさらなるブラッシュアップを遂げてほしいと切に願います。いずれは「3Dメガネなし」「コンタクトレンズレベル」でこの没入感が味わえる日が来るのか。それとも、ブレインダイヴの様な僕らの想像を絶する新しい「体験」が待っているのか……。
テック進化の目撃者世代を、これからも「次は!? 次はどんな凄いものを見せてくれるんだ!」と悶絶させるような、とんでもない新世界を見せ続けてほしい。キャメロン監督、次も全身でその衝撃を浴びに行きます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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