利田先生の「給食道」が函館で大爆発!
- 鑑賞日 2024/10/10
- 公開年 2024
- 監督 綾部真弥
- 脚本 永森裕二
- キャスト 市原隼人、 大原優乃、 田澤泰粋、 栄信、 石黒賢、 いとうまい子、 六平直政、 高畑淳子、 小堺一機
- あらすじ 1989年冬、函館の忍川中学に赴任した給食命の教師・甘利田幸男は、念願の「イカメシ」が給食に登場するのを待ち続ける。生徒・粒来ケンとの給食アレンジバトルや、モデル校選定による政治利用の波を前に、「おいしい給食」を守るべく奮闘するコメディドラマ
- ジャンル 日本映画,コメディ,ドラマ,グルメ,ワクワク
- 鑑賞媒体 Amazonプライムビデオ
- お気に入り ◎(×、△、〇、◎の四段階)
感想
※ブログを始めた2025年より前の鑑賞体験である為に、リアルタイムで観た映画に比べて感想が短めになっております。二回目を鑑賞する事があれば、詳細を追記できればと思います。
今回も安定して面白かったー!!観終わった後の満足感が本当にすごいです。
今時珍しく漫画原作に頼らず、完全オリジナルの脚本でここまで面白い作品を作り続けているのが本当に素晴らしいですよね。よくぞ甘利田先生という超絶魅力的なキャラクターを生み出してくれました!
いわゆる「サザエさんシステム」に逃げて時間を止めたりせず、ちゃんと作中の時間が進んで生徒たちが成長・卒業していくのも作品への誠実さを感じます。市原隼人さんのあの過剰なまでの給食愛と、どこか求道者のようなストイックさが爆発する本シリーズ。劇場版になってもその「給食道」は一切揺らぐことなく、ファンにはたまらない仕上がりでした!
劇場の大スクリーンで躍動する市原隼人さんの「給食愛」
甘利田先生といえば、なんと言ってもあの「給食ダンス」! 劇場の大スクリーンであのダンスを観られるだけで、正直もう映画代の元が取れたような気持ちになってしまいます(笑)
椅子から転げ落ち、机に突っ伏す全身全霊のリアクションや、まるでアスリートのような肉体の無駄遣い(褒め言葉)。市原さんの鍛え上げられた筋肉が、ただ「給食が美味しい」という一点のためだけに躍動する姿は、何度観ても笑えますし、もはや神々しさすら感じました。
舞台は函館!絶品「イカメシ」と「食」への深い敬意
今回の舞台は北海道・函館。タイトルにもなっている「イカメシ」に辿り着くまでの、甘利田先生の悶絶と葛藤には終始ワクワクさせられました。実際に口にした時のタレの照り具合や、ぎっしり詰まったお米の質感など、とにかくイカメシの描写が素晴らしい!観終わった後、思わずイカメシを買いに走りたくなります。
さらに素晴らしいのは、ただの「美味しいご当地メニュー」として消化するのではなく、戦中・戦後の食糧難から生まれたというイカメシの歴史的背景にまで踏み込んでいる点です。これまでのシリーズ以上に「食」に対する深い敬意と愛を感じました。
甘利田先生×粒来ケン:「好き」を貫く二人の戦友
給食のアレンジで常に甘利田の一歩先を行く宿敵・粒来ケン。 二人にあるのは単なる教師と生徒の関係を超えた、同じ道を志す「戦友」のような熱い絆です。映画でもケンの意外なアレンジに甘利田が打ちのめされる展開があり、おなじみの心地よいリズムを生み出していました。
自分の「好き」にどこまでも誠実であること、そして大人が周りを気にせず一つのことに情熱を注ぎ一喜一憂すること。周りから見れば滑稽かもしれませんが、甘利田先生のこの真っ直ぐな姿は、今の時代を生きる僕たちにとって実は一番の救いになっている気がします。
スケールアップしてもブレない「教育者としての矜持」
函館の美しい街並みや学校の広々とした風景など、テレビシリーズよりも画作りは確実に豪華になっています。しかし、作品のメインとなる戦場が「教室の机の上」というミニマムな場所から一切ブレないのが、この作品の一番誠実なところです。
ただバカバカしく給食を食べあっているだけにみえて、甘利田先生は生徒一人一人の変化をちゃんと見守り、彼らの自立をそっと促しているんですよね。型破りな彼なりの「教育者としての矜持」が端々に溢れていて、ラストには思わずホロリとさせられてしまいました。
これぞ圧倒的な「実家のような安心感」!
お決まりの校歌斉唱から始まり、熱い給食バトル、そして切なくも温かい別れ。
ファンが「観たい!」と思っているものをすべて詰め込みつつ、期待以上のクオリティで返してくれる圧倒的な安心感。これこそが、このシリーズが長年愛され続ける理由なのだと再確認しました。
次回作への期待も膨らむばかりです。未見の方はぜひ、お腹を空かせてご覧くださいませ!
ドラマ版のアツいレビューはこちらになります。【ドラマ:おいしい給食シーズン1~3】
イラストのタイムラプスです↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんの感想も、ぜひお聞かせください!


上映後ロビー