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【映画レビュー】「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング」/トム・クルーズのスタントは流石ですが、物語の「すごろく」的な構成には正直ノリきれない

シリーズ初の前後編として放たれた本作。実写スタントへのこだわりと、2026年の今だからこそリアルに響くAIの恐怖。アクションと物語のバランスに戸惑いつつつも、次なる展開への期待を隠せない、壮大な序曲としての魅力を語ります。
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【映画レビュー】「岸辺露伴は動かない 懺悔室」/実写化の正解がここにある。ヴェネチアの重苦しい空気と「幸福への呪い」が描き出す至高の表現。

漫画の再現を超え、独自のセンスで「表現」された岸辺露伴の世界。ヴェネチアを舞台に語られる、幸せになることを許されない男の懺悔と、筆者が抱く幸福への個人的な死生観が交錯する。
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【映画レビュー】「リロ&スティッチ 実写版」/破壊と再生の物語。実写だからこそ突き刺さる、孤独な魂たちの共生!

名作アニメの実写化。南国の煌びやかなリゾートの影にある貧困やヤングケアラーといった重いテーマを扱いながら、孤独なスティッチとリロが本当の「家族(オハナ)」を見つけるまでを、圧倒的な映像美で描き出します。
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【映画レビュー】「ファミリア」/志の高さに感謝しつつも、重すぎるテーマがエンタメの枠に揺れた一作

役所広司さん主演の映画『ファミリア』をレビュー。日本における移民問題や排斥主義という重厚なテーマに切り込んだ志の高さに敬意を表しつつも、エンターテインメントとしての落とし所やリアリティのバランスについて、感じた葛藤を綴ります。
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【映画レビュー】「変な家」/「間取りの謎」という極上のフリが、後半の「因習」に食われてしまった悲劇

話題の映画『変な家』を配信で鑑賞。間取り図から紐解かれるロジカルなミステリーの興奮が、中盤以降の急激な「因習ホラー」への舵切りでどこへ向かってしまったのか。期待が大きかっただけに、少し残念な気持ちが残った一作。
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【映画レビュー】「嵐が丘」/構図、演出、愛憎のすべてが美麗。美しき英国の風景の中で、死と快楽が狂い咲く至高の一本

1800年代の古典を現代的なセンスで再構築。完璧な構図と荒涼とした英国の風景。観る者の独占欲を揺さぶる、美しくも残酷な純愛の形。
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【映画レビュー】「ドールハウス」/矢口監督の『罠』に震えろ!ポップな予告の裏で脈打つ、容赦なき呪いの箱庭。

『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督が手掛ける初の本格ホラー(?)『ドールハウス』をレビュー。ポップな予告編に隠された、あまりに罪深い「予告詐欺」の正体と、ジャパニーズホラーの新境地。
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【映画レビュー】「28年後」/28年の時を経て、美しき自然と絶望が溶け合うアポカリプス

ダニー・ボイル監督が再び手掛けた『28年後…(28 Years Later)』。ゾンビホラーという枠を借りて描かれるのは、少年のあまりに過酷な成長譚。圧倒的な自然美と、そこに共存する「死」の尊厳。28年という歳月がもたらした、人類の黄昏と希望についてのレビューです。
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【映画レビュー】「プロジェクト・ヘイル・メアリー」/原作への深い愛と大胆な取捨選択が生んだ、最高峰のバディSF!

人生ベスト5に入る超名作小説が、ついに映画として公開されました。緻密な科学描写のカットという大胆な取捨選択を行いながらも、映像と音響でしか成し得ない「ヘイル・メアリー」の魅力を凝縮した、制作陣の勇気が光る再構築です。
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【映画レビュー】「罪人たち」/音楽と血が紡ぐ、歴史と人種が交錯する圧倒的な「反逆」の叙事詩。

ライアン・クーグラー監督の最新作『罪人たち(Sinners)』をレビュー。人種、移民、宗教、そして音楽。重層的なメタファーが絡み合う混沌としたプロットを、圧倒的な映像美で描き出した本作は、ブラックミュージックへの愛と歴史への洞察に満ちた、まさに「今観るべき」傑作でした。